転職ノウハウ・コラム | 2021年5月31日

転職で有利になるおすすめの資格20選!難易度、受験料、実施日程までを一挙紹介

この記事を書いた人

コンサルタント

大阪 太祐

東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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資格は転職を有利に進めるためにも取得しておきたいところ。

しかし「どんな資格でもあればいい」というものではなく、目標とする業界や職種に沿った資格を取得することで初めて最大限の効果を発揮することができます。

では、どんな資格があれば転職を有利にすることができるのでしょうか?

今回は、実務経験がなくても受験することができて、しかも転職を有利に進められるおすすめの資格を仕事別にご紹介します。

1.仕事や状況に応じて資格を選ぶ

資格は、業種や仕事内容、それぞれの状況に合わせて取得することで転職を有利に進めることができます。

例えば、応募職種が「機械商社の営業」取得している資格が「色彩検定」や「ネイリスト」の場合、関連性が見つけられず面接官は違和感を抱いてしまいます。

これが「機械商社の営業」ではなく「美容業界の営業」であれば、資格が応募職種に関連しているため、有効なアピールとなるでしょう。

このように希望する業界や職種など、目指す方向性に合わせて資格を取得することで、転職の成功を近づけることができます。

未経験者は資格が経験をカバーする

目指す業界や職種の経験がない方や社会人経験が浅い方は、資格を取得することで実務経験をカバーできる可能性があります。

例えば、未経験で経理事務を希望する場合、日商簿記3級を取得していれば経理に関する基本的な知識があるということを証明することができます。

また、前職の在職時から転職のために資格を取得していると「計画的に物事を進めることができる」「目標に対して努力することができる」「向上心がある」といった評価にもつながります。

経験者は資格がキャリアの証明となる

実務経験がある方は経験年数相当、もしくはそれ以上の資格を取得することで今まで築いてきたキャリアを証明することができます。

また、市場価値を高めるツールにもなり得ます。

営業系職種であれば、数字の実績の裏付けとして具体的にスキルを示すことができますが、数字で実績を示すことが難しい技術系職種や事務系職種の場合は、専門知識の裏付けとなるでしょう。

2.営業系職種におすすめの資格5選

営業職の多くで求められる資格として代表的なのは「普通自動車免許」です。

一般的な営業で絶対に必要になる資格は特にありません。
また、資格だけで転職できるケースもほとんどありません。

ただ、資格を取得することでライバルに差をつけられるだけではなく、資格取得に至った意欲や向上心は面接で好評価につながるでしょう。

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(1)中小企業診断士

経営コンサルティングの唯一の国家資格である中小企業診断士は、企業の人事考課で自己啓発として推奨される資格の代表格です。

販売、財務、会計、マーケティングと幅広い専門知識で、企業の経営課題を見つけ、課題に対して適切なアドバイスや提案を行います。

あらゆる業界の営業職で活用できる知識を身につけられるといえるでしょう。

参考元:「一般社団法人 中小企業診断協会」https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html

※図表内の難易度は『転職.com編集部』が独自に判断し、下記のような5段階で表示しています。
★★★★★超難関 ★★★★難関 ★★★普通 ★★やや易しい ★易しい

(2)宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の売買や仲介でお客様に対して不備や違反がないか、取引の最後に重要事項の説明を行うことができる資格です。

不動産業界はもちろん、建築業界や金融業界、不動産管理会社、サービス業など幅広く活用できます。

営業職の転職で役立つだけではなく、今後のニーズが見込まれるマンション管理士と合わせて取得すると、独立開業も可能です。

参考元:「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」http://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html

(3)ファイナンシャル・プランニング技能士

資産運用に必要な金融商品、不動産・保険・税金・年金・ローンなどの専門的知識を有するのがファイナンシャル・プランニング技能士です。

金融業界や保険業界はもちろん、資産運用の知識を必要とする不動産業界や住宅業界で活用することができます。

2つの団体が認定機関となっていますが、下記表は日本FP協会の情報を記載しています。

参考元:「日本FP協会」https://www.jafp.or.jp/

(4)リテールマーケティング(販売士)

リテール・マーケティング(販売士)は、流通業界で唯一の公的資格です。

小売業の販売職が最低限必要な接客マナーや販売スキルのレベルが3級。2級は売場のマネジメントを行う管理者レベル、1級が店長や経営者に必要とされる専門知識レベルです。

営業経験者が1級を取得すれば、大きな強みになるでしょう。

商品の流れから現場のマネジメント、コスト管理の知識が身につくので、流通業界はもちろん、製造業や卸売業を目指す方に有効です。

参考元:「日本FP協会」https://www.jafp.or.jp/

(5)マーケティング検定

内閣府が認定したマーケティング検定は、2017年10月に開始したばかりの民間資格です。

市場の動きを知り、顧客ニーズに的確に対応するためのマーケティングに関する専門知識が身につきます。

マーケティングはあらゆる業界で必要とされる基本的な専門知識なので、さまざまな場面で応用できます。

特に社会人経験の浅い方は、他の資格と重複して取得するとプラス評価になるでしょう。

2018年度より、2級、1級が開始。今後、注目される資格の1つです。

参考元:「日本マーケティング協会」https://www.jma2-jp.org/marken

3.技術系職種におすすめの資格5選

技術系職種は非常に幅広く、業務を行うために資格が必要な職種もあります。

今回は、IT関連でおすすめの資格と汎用性が高い技術系の資格も合わせてご紹介します。

IT業界は資格よりも実務経験や実績を優先すると言われていますが、未経験の方や実務経験が浅い方は資格を取得することで、応募職種の範囲が広がり強みになります。

経験者の方も難易度の高い資格を取得することで、キャリアアップを実現することができます。

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(1)基本情報技術者

IT業界の基本的知識と技術を有していることを示す国家資格が基本情報技術者です。

情報システム開発業務に必要な技術的知識や用語が多く出題されるため、システム開発会社を目指す方は最低限取得しておきたい資格です。

また、入社3年以内に取得することを義務づけている会社も多く、応用情報技術者など上位の試験合格へのキャリアパスになっています。

参考元:「情報処理推進機構」https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

(2)シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、多くのIT技術者が取得している人気の民間資格です。略称は「CCNA」「CCNP」。

ネットワークエンジニアに必要不可欠な資格で、業界を問わずネットワークエンジニアの募集では取得していることが最低条件となっているケースが多く見られます。

IT業界に限らず、幅広い業界でニーズが高まるネットワークエンジニアだからこそ、経験相応もしくは上位の資格を取得すれば、転職のチャンスを広げることができるでしょう。

参考元:「情報処理推進機構」https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

(3)危険物取扱者

危険物取扱者はその名の通り、危険物を取り扱うための国家資格です。

甲種乙種第1~6類丙種があり、それぞれ取り扱える危険物が異なります。

石油、化学薬品を取り扱う業界や建築業界、製造業、ガソリンスタンドなど幅広い業界で必要な資格です。

甲種でも難易度はさほど高くないので、取得していると転職の際に役立ちます。

参考元:「一般財団法人消防試験研究センター」https://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/guide.html

(4)電気工事士

電気工事を行うために必要な資格が電気工事士です。

エネルギー需要の増加や施設の老朽化に伴い電気工事士のニーズは高まる一方、人材不足が続いているためニーズのある資格と言えます。

電気関連の国家資格の中でも電気工事士2種は難易度が低く、1種や電気主任技術者、エネルギー管理士など、さらに需要度の高い資格にステップアップすることができます。

電気工事関連、建築業界、保全業界など幅広い業界で、有利になる資格です。

参考元:「一般財団法人電気技術者試験センター」http://www.shiken.or.jp/index.html

(5)技術士・技術士補

国内の技術系の資格の中で最難関といわれる国家資格が、技術士・技術士補です。

高度な専門知識と能力を持っている証明になるだけではなく、名刺に「技術士」とあるだけで顧客からの信頼度がぐっと上がり、社内外での評価アップにつながります。

各部門の技術を必要とする業界だけではなく、技術コンサルタントへの転職にも活かせる資格です。

参考元:「公益社団法人 日本技術士会」https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000083.html

4.事務系職種におすすめの資格5選

人事、総務、財務、経理など管理部門である事務系職種は、営業のように数字で実績を表すのは困難です。
その中でも、特に経験が浅い方が転職を有利に進めるためには資格を取得し、スキルをアピールしなければなりません。

難易度の低い資格は業務に関連する資格と合わせて取得し、転職活動に活用しましょう。

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(1)日商簿記検定

日商簿記検定は、民間資格ながら簿記検定の中で最も知名度が高い資格です。

企業のお金の流れ、経理関連の書類作成、税務知識など幅広い知識を学びます。

経理スタッフとして必要な基本知識が3級、中小企業の経理を把握できるのが2級、大企業の経理・財務を担当できる知識を有しているのが1級です。

一般事務、経理スタッフ、経理部門長、財務など経験年数や目指すポジションに見合うレベルの資格を取得すれば転職で有利になります。

参考元:「日本商工会議所」https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping

(2)ビジネス実務マナー検定

電話応対や来客応対や事務処理能力といった社会人として最低限身につけておかなければいけないビジネスマナー、一般常識を問うのがビジネス実務マナー検定です。

社会人であれば基本は既にマスターしていると考え、1級取得を目指しましょう。

事務未経験者や社会人経験の浅い方でも、日商簿記3級やMOSなどと合わせて取得すれば面接官へのアピールポイントになります。

参考元:「公益財団法人 実務技能検定協会」http://jitsumu-kentei.jp/BZ/index

(3)メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定は、働く人の心の病にいち早く気づき、正しく対処するための知識や技術を認定する公的資格です。

ストレス社会の現代において、メンタルヘルスケアの専門知識は労務管理をする人事や総務にとって欠かせないものとなっています。

2006年から実施された比較的まだ新しい資格ですが、今後の需要がますます見込める注目の資格です。

参考元:「大阪商工会議所」https://www.mental-health.ne.jp/guide/

(4)秘書検定

業務を効率良くすすめる事務処理能力、ビジネスで必要なマナーや一般常識を持つことを証明できる資格が秘書検定です。

就職を目指す学生にも就活でおすすめの資格として不動の人気ですが、すでに社会人経験がある方には難関の1級がおすすめです。

TOEICやMOSと合わせ持つことで、事務スタッフとしてより好評価を得ることができます。

参考元:「公益財団法人 実務技能検定協会」http://www.kentei.or.jp/

(5)社会保険労務士

厚生年金、健康保険など社会保険に関する専門知識を有し、労務のスペシャリストであるのが社会保険労務士です。

資格を取得すれば社会保険労務士として開業することも可能ですが、企業で働く人々のより良い環境づくりを行うための専門家として、人事・総務部門で活躍が期待されます。

短期間での取得は難しい為、取得を目指す方は在職中から計画的に勉強をすすめましょう。

参考元:「全国社会保険労務士会連合会」http://www.sharosi-siken.or.jp/

5.さまざまな仕事に役立つ資格5選

何か1つでも強みを持ちたいという方や転職を考えているけれど、具体的な方向性がまだ決まっていないという方に、幅広い業界や職種で役立つおすすめの資格をご紹介します。

語学力やパソコンスキルは、業界や職種を問わず、ビジネスパーソンとして身につけておかなければいけない基本的なスキルです。

資格の取得は、自分自身のスキルレベルを確認できる良い機会です。転職活動を始める前にチャレンジしてみましょう。

(1)TOEIC

TOEICは英語力を評価する検定の中で、外資系を中心に多くの企業に推奨されている資格です。

グローバル化が進む中、外資系企業に限らず、英語力があれば、幅広い業界や職種で活躍することができます。

企業で評価される標準ラインが700点、外資系企業や英語を使用する業務を目指す方は800点以上を目指しましょう。

参考元:「国際ビジネスコミュニケーション協会」http://www.iibc-global.org/toeic.html

(2)マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS)

MOSは、どんな業界や職種でも必須とされるワード、エクセル、パワーポイントといったマイクロソフトオフィス製品のスキルを証明する国際資格です。

特にエクセルとワードの重要が高く、マスターすれば事務業務全般に活用することができます。

MOS単独では転職に有利になるとはいえませんが、企業が取得して欲しいIT関連の資格で常に上位にランキングされています。

参考元:「株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ」http://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

(3)ITパスポート

ITパスポートは、企業が取得して欲しい代表的な資格であり、ITを活用するビジネスパーソンすべてが身につけておくべき基礎的な知識が証明できる国家資格です。

ITに関する知識はもちろん、経営戦略、情報管理、情報技術の3分野から出題されるため、IT業界に限らず幅広い業界で活用できる基礎知識を学ぶことができます。

参考元:「情報処理推進機構」https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

(4)情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、2016年春から設置された新しい国家資格です。

IT技術の発展と共に情報セキュリティに対する関心がますます高まっており、情報セキュリティに関する技術や知識はサイバー攻撃などの脅威から組織を守るため業種や職種関係なく必要とされています。

今後ますます人気が高まるであろう注目の資格の1つです。

参考元:「情報処理推進機構」https://www.jitec.ipa.go.jp/sg/

(5)ビジネス実務法務検定

ビジネス実務法務検定は、あらゆる業界、職種において必要となる実践的な法律知識を習得できる公的資格です。

会社取引の法務や企業活動に関する法規制なども学ぶため、法務部門はもちろん営業でも活用できる知識を身につけることができます。

参考元:「東京商工会議所」http://www.kentei.org/houmu/

6.教育訓練給付制度を利用する

「資格を取得したいと思っても費用面がネックになる」という方には厚生労働省の教育訓練給付制度をおすすめします。

教育訓練給付制度を利用すると、受講費用が最大50%、資格を取得するとさらに追加で、20%支給されます。

一般教育訓練給付と専門実践教育訓練給付の2種類があり、それぞれ給付金額や支給対象者の要件が異なりますので、興味がある方は最寄りのハローワークに問い合わせてみましょう。

日商簿記検定やMOS、中小企業診断士、宅地建物取引士、MBA、社会福祉士、精神保険福祉士、建築士など多岐にわたる数多くの講座が対象になっています。

7.資格ではなく、転職エージェントに頼るのも1つの手

資格があれば、確かに転職を有利に進められます。

しかし、資格取得はあくまで転職を有利にするための手段で、キャリアやスキルを客観的に証明するためのものです。

必要な資格をしっかり見極めて取得に向けて行動しましょう。

資格に頼らずできるだけ早く転職をしたい、資格がなくても転職できるのか知りたい、という方は転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、非公開求人をはじめ、希望する仕事に必要な資格や転職市場の動向など転職に関するあらゆるサービスを無料で受けることができます。

資格に頼らず転職を成功させたいという方は、まずは転職エージェントに登録してみましょう。

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この記事を書いた人

コンサルタント

大阪 太祐

東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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